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子供の便失禁や便漏れはなぜ起きる?便秘の悪化も原因!

<子供の便秘…便失禁や便漏れにつながることも!>

 

子供の便秘が慢性化し、悪化したのを放置しておくと便失禁や便漏れを起こす原因になってしまう事がありますので決して楽観視できるものではありません。便失禁や便漏れは本人も便秘などでつらいですが、周囲の大人も便の始末や子どものおしりをきれいにしてあげるといったお世話が必要になるので多少負担になることもあります。

 

便秘症はきちんと治療し、食生活を含めた生活習慣を正すようにしないと悪循環を繰り返してしまう可能性があります。一時的に便を出すだけで解決とならないのが便秘なのです。

 

特に乳幼児の頃に便秘を慢性化させてしまうと、腸が変形し、生涯便秘などの症状に悩まされてしまう事もあります。巨大結腸症も腸が変形する異常になります。また、便秘が長く続くと便漏れが続いて周囲も大変ですし、更に便秘が悪化していってしまいます。しかも便漏れのせいで常に便の臭いにおいがするようになってしまいますので、色々な面で悪影響が出かねません。

 

<子供の便漏れ・便失禁は珍しい症状ではない>

 

子供の便漏れや便失禁は珍しい症状ではありません。4歳児の統計を見てみると約3%の幼児にこのような症状が見られるとの事です。世の中には色々な病気や症状がありますが、100人に3人というのは少ないようでいて病気や症状の世界ではわりと多い部類に入ると思われます。

 

便漏れや便失禁が起こりやすいのはトイレトレーニングの時期のほか、学校に入る頃が多いとされています。

 

子供の便漏れや便失禁は年齢が上がるにつれて解消されていくパターンが多いため、そこまで過度に心配する必要はありませんが、問題は便失禁や便漏れよりも子供が便秘になりやすい腸内環境にあります。

 

<便失禁や便漏れが起きる原因とは?>

 

便失禁や便漏れのような厄介な症状は何が原因で起きるのでしょうか?

 

便の出口には肛門がありますが、肛門の前工程では直腸に便が溜まります。直腸に便が溜まったまま便秘になり、長時間便が排せつされないと、ここで便の水分が腸に吸収されて徐々に固くなっていってしまいます。

 

固くなった便は排せつの際に力んでもなかなか出てこない上、ようやく出てきた時には肛門周辺や腸壁を傷付けて出血させたり痛みを生じさせ、思うように排便が出来なくなってしまう事もあります。一度肛門周辺を傷付けてしまうとそれが治るまでは便を出す際に毎回痛むため、子供が排便を最後まできちんとできなかったり、排便自体を我慢してしまう事もあります。

 

こうして直腸に便が溜まったままの状態が続き、更に便秘が悪化してしまうと、便が溜まって直腸が膨らんでしまいます。この時直腸内では既に水分が失われて固くなってしまった便のほか、新しくやってきた柔らかい便が混在することとなります。

 

すると固くなった便の隙間からやわらかい便が少しずつ出てしまったり押し出された便の一部がひょんな事から外にでてしまうのです。また、後から来たやわらかい便がにじむように漏れてしまう事もあります。

 

便秘由来の便漏れや便失禁が長く続くと、腸壁が引き延ばされ続けて直腸は刺激を感じにくくなり、便意を感じる神経の働きが弱まってしまいます。その結果子供は便意を感じる事が出来ず、いつの間にか便を漏らす事を繰り返してしまうのです。

 

子供の便失禁や便漏れが成長とともに無くなっていく可能性が高いとはいえ、排便を我慢したり便が腸内に長くとどまりすぎてしまう環境を放置しておくと子供の腸の機能低下を招く事になってしまいます。

 

子供も便を漏らしたりすればおしりが気持ち悪いですし、親や周囲の大人も毎回便の後始末に苦労させられます。しかも便の臭いのせいで幼稚園や学校でも周囲の子供たちにからかわれたりする可能性もあり、いじめやトラウマの原因につながるケースもあります。

 

<子供の便失禁や便漏れは早めの改善・ケアが大事>

 

子供の便失禁や便漏れが見られる場合には、とりあえず溜まっている便を外に出してあげるのが先決です。一時的な対処法だけに頼っていては腸内環境は整いませんが、便が腸内で詰まったままになっているとそれもまたリスクが高くなるからです。

 

子供の便秘は医療機関で相談するとアドバイスや子どもに使える下剤や浣腸をもらう事が出来ますので、ひどい便秘で肛門が切れるといった事があるのであれば、一度診てもらうと良いかもしれません。

 

また、子供が安心して排せつ出来るように環境を整え、心理面のケアも大切な事です。トイレトレーニングの時期などに、親が忙しいから・思い通りに行わないからといって厳しくトイレをしつけたり怒ったりすると、逆にトイレに行きたがらなくなって便秘の原因につながってしまう事もあります。

 

たとえ親が忙しかったり早くトイレをして欲しいと思っていても、トイレトレーニングの時期は変なトラウマなどが子供に残らないように、親側も気持ちをゆったりとかまえて対応してあげる必要があります。

 

小学校入学したての頃などの場合は、毎朝登校する前にゆっくりトイレに座らせる習慣などを付けさせると良いでしょう。

 

また、便秘になりにくい生活習慣を心がける事が大事です。食事もバナナ・豆類・海藻類・野菜・果物・味噌や漬物などの発酵食品といった、便秘に良い食べ物を日々の食卓にバランスよく摂り入れ、先ほど書いたように毎日同じ時間にトイレに行かせる・規則正しい生活を心がけるといった生活習慣の改善も必要です。

 

また、こまめに水分補給をさせたり、オリゴ糖を与える事で便に水分を含ませて柔らかくすることが可能になります。

 

もしも上記の事を試しても改善が見られないのであれば、便秘専門の外来で治療を受けた方が今後のためとなるでしょう。